2013年10月06日

コンビニエンスストアのFC展開

私が経験したFC事業はジャスコにおいてであった。

ジャスコ(現イオン)がコンビニエンスストアをFC展開するというのだ。
しかし、いくつかの問題点があった。当時イトーヨーカドーが展開するセブンイレブン、ダイエーが展開するローソン、西友が展開するファミリーマート、長崎屋のサンクス、ユニーのサークルKといった競合があり、しかもすでに数百店規模で出店しておりTVコマーシャル等で知名度もあった。
完全に後発でのスタートだ。
そして何より、セブンイレブンやローソン、サークルKは米国においてノウハウが確立され、マニュアルが完備しての日本での展開である。

ジャスコにはコンビニエンスストアの経営の経験が全くなく、指導してくれるFC本部も、ノウハウもマニュアルもない。
そのような中での業務企画室のスタートである。
よほどの戦略がなければ、ないないづくしの無謀な挑戦である。親会社の規模も現在とは違い、イトーヨーカドー、ダイエー、西友はジャスコよりも大きく、特別バイイングパワーがあり有利な取引交渉が出来るわけではない。
その上、コンビニエンスストアは当時都会の生活者をターゲットとしており、都心に店舗がなく地方の郊外型SCを展開するジャスコの最も弱い関東エリアでの都心でスタートするのだ。
企業戦略論から言えば、自社の強みを活かした多角化戦略でなければいけないのに、全くの逆の行為である。
当時の経営陣の意志決定には驚かされる。

しかし35年経った今、その意思決定が、イオングループの今を作ったのかもしれない。
全てが不利であっても参入しなkればならないマーケットであった。

そして不利な戦いを挑む唯一の武器は人材投入であった。
現在のグループ幹部、つまり将来の経営を担うであろう人材であった人達を惜しげもなく投入したのだ。
もしかすると、人的資本の力でやれると判断されたのか、人材育成につながると判断されたのかもしれないが、結果としてそうなった。

次回、不利なスタートからFC展開の成功への道について話しましょう。
posted by 塩見 at 15:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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